子供の身長と母乳の関係

子供の身長と母乳の関係

赤ちゃんの頃の栄養状態は、その後の成長に大きくかかわってきます。子供の身長が平均身長に比べて著しく低かったり、身長の伸び方が平均と比べて著しく少なかったりする低身長症の原因には、成長ホルモンの分泌量が極端に少ない分泌不全という病気の可能性もありますが、赤ちゃんの頃に十分な栄養を摂取できていなかったことも原因の一つに挙げられます。

 

現在、日本人の最終的な平均身長は男性が171cm、女性が158cmです。最終身長がこの平均を下回るお子様を持つご両親に、お子様が乳幼児の頃の食生活についてアンケートを取ったところ、「母乳やミルクをあまり飲まなかった」「母乳の出が悪かった」「母乳もミルクもよく飲んでいたが、よく動き回る子だった」という意見が多くみられました。

 

ある病院では、低身長の治療を希望して来院する子供の、低身長の原因の第一が幼少時の栄養不足だといいます。幼少時に栄養が不足していた場合、4歳の時点での身長が100cmを下回るといいます。幼少時に栄養が不足する原因の一つに、母乳の出があまり良くなかったことが挙げられます。乳腺がつまっていたりお母さんの体質によって母乳の出が悪くなると、飲むのに時間がかかってしまうため十分な量を飲んでいないうちに赤ちゃんはおなかがいっぱいになってしまいます。しかし、「母乳で育てなければ」という思いが強いために混合育児やミルク育児に切り替えることができず、赤ちゃんの食が細くなってしまうというケースが少なくありません。また、母乳もミルクも十分に飲んでいたとしても、よく動き回る赤ちゃんの場合は消費するエネルギーに対して摂取量が追い付か ず、結果的に栄養不足になってしまうこともあります。

 

赤ちゃんの内は母乳やミルクからしか栄養を摂取することができません。成長してから低身長で悩まないためにも、赤ちゃんの内にたっぷりと母乳やミルクを飲ませてあげることが大切です。もし十分な量を飲ませてあげられているか不安な方は、定期的に産院の母乳相談や育児相談に通い、体重や哺乳量のチェックをするといいでしょう。