子供の身長と成長ホルモンとの関係

子供の身長と成長ホルモンとの関係

人間の体内には100種類を超えるホルモンが分泌されおり、それぞれ違った役割を持っています。中でも脳下垂体から分泌される成長ホルモンは、身体の組織の成長を促し代謝コントロールの役割を担っており、栄養や運動とともに子供の成長には欠かせない要素です。では、成長ホルモンによっ て身長が伸びる仕組みはどのようになっているのでしょうか。

 

骨の先端には軟骨細胞で構成された骨端線という組織があります。成長ホルモンが脳下垂体から分泌され、血液によって肝臓まで運ばれるとソマトメジンCという成長因子が作られます。このソマトメジンCが骨端線に働きかけると、骨端線を構成する軟骨細胞が増殖して層のように重なって厚みを増し ていきます。こうして骨が伸びることで身長も伸びていくのです。さらに成長ホルモンには骨を支える筋肉を成長させる働きもあります。

 

成長ホルモンは、眠りについてからの2時間の、最も深い眠りについている時に大量に分泌されます。しかし、眠りが浅かったり睡眠時間が短いと分泌されにくくなってしまいます。さらに栄養バランスや運動不足も成長ホルモンの分泌を阻害する要因となってしまいます。そのため、成長ホルモンを十分に分泌させて身長を伸ばすためには、良質で十分な睡眠とバランスのとれた食生活、そして適度な運動が欠かせないのです。

 

また、成長ホルモンが何らかの原因で分泌されなくなってしまう症例があります。この場合は身長が伸びずに低身長症と診断されることがあります。成長ホルモンの分泌不全による低身長症の症状は、注射による成長ホルモンの投与で治療が可能です。お子様の身長が平均に比べて著しく低い場合、また身長の伸び率が平均に比べて著しく低い場合には成長ホルモンの分泌に異常がある可能性もあるので、一度医師に相談してみることをおすすめします。

 

10代の内は最も身長が大きく伸びる時期です。しかしこの時期に成長ホルモンの分泌が十分でないと、しっかりと身長を伸ばすことができません。お子様の身長を伸ばしてあげるためにも、規則正しい生活とバランスのとれた食生活を送ることができるよう、ご両親がしっかりとサポートしてあげてく ださい。